タイトル: 「英語教育におけるコーパス活用法」
講  師: 長久保礼一先生(南山中学高等学校)

日時:
 9月11日(金) 南山女子部 17:00~18:30
10月 2日(金) 南山女子部 17:00~18:30
11月 6日(金) 南山男子部 17:00~18:30

目的:日頃の英語教育活動にコーパスを活用する技術を獲得する

使用言語:日本語

ワークショップの報告:
第1回目の講座では、コーパスとは何か、コーパス研究が言語学においてどのような恩恵をもたらしたのか、などコーパスと英語教育の接点を概観した。発表者はウェブ上で簡単に利用可能な小学館コーパスネットワークのBNC及びWordbanksOnlineを用いてどのようなことが調べられるのかを紹介した。紹介する事例は全て南山男子部の生徒から問われた質問を基にしたものであり、辞書の記述やネイティブの直感による限界をコーパスがどのように補ってくれるのか見た。また、googleなどを活用して学習者の自立した英語学習に資するコーパス活用法を紹介した。

第2回目の講座では、フリーのソフトウェアAntConcを用いて、英語教科書のテキストを分析するための視点と技術を伝えた。参加者は英語のテキストをweb上から入手し、テキストの語彙分析などに役立てることができるように、ソフト使いこなす技術を習得した。発表者は学習者コーパスの紹介もした。小学館コーパスネットワークで利用可能な投野由紀夫氏によるJapanese EFL Learner Corpusを英作文等の指導で活用した実践例を報告した。

第3回目の講座では、コーパスと英語教育の応用可能性を探った。発表者によるコーパスを活用した研究を紹介し、コーパスを用いる際の留意点などを述べた。